腎臓内科

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診療内容

〈腎臓内科の紹介〉

腎臓内科の仕事は大きく分けると以下の4つだと思います

(1) 蛋白尿など腎臓の異常(腎臓病)を早く見つけ、腎生検などの診断と可能な治療を施行すること

(2) 慢性腎不全の場合は、血圧など管理し腎機能の悪化を出来るだけ遅くする

(3) 腎不全が進行し血液透析など腎代替療法が避けられない場合には、腎代替療法の選択と移行までの管理

(4) 腎性貧血や高カリウム血症など腎障害に伴う病状の治療と管理

=具体的には=

(1)糸球体腎炎などの場合、ステロイド治療を行うことで腎機能の悪化が抑制できるケースもあります。腎生検の適応を判断し、可能な患者に大阪赤十字病院などで腎生検を施行していただき、その後の治療を当院でも行います。(腎生検が当院でできるようになれば当院で腎生検も行っていくつもりですが人手が足りない現状です)

(2)慢性腎不全は進行すると戻りません。しかしこれはすべての臓器に当てはまります。現代医療では、すべての臓器において根本的治療が無い場合は、投薬や生活習慣の改善で進行を出来るだけ遅くするということを行います。腎臓もまったく同じです。腎不全が進むのを少しでも遅くするには腎臓にとって優しい体内環境にして腎臓の負担を減らすことが重要です。自宅や外来で血圧管理などしていくことで、その進行を遅くすることが出来る症例もあります。

(3)進行してしまった腎不全は、腎代替療法(血液透析、腹膜透析、家族間移植)の準備を必要時に開始していきます。患者様の希望をお伺いし、適応を相談し、その方法を決めていきます。血液透析は多くの場合は当院で導入します(病院の性質として救急が優先ですので時期により少し変わります)。腹膜透析はいつも導入していただいている施設を紹介、移植に関しても大学病院などを紹介していきます。 

(4)腎臓が悪くなると貧血が出現し、高カリウム血症などの電解質異常を生じます。これらは放置すると、日常生活にも大きく影響していきます。必要な内服薬・注射薬を開始することに加えて、当院には腎臓療養指導士の資格も有する栄養士さんもおられますのでその指導も受けていただきます。

担当医師

腎臓内科科長::今牧 博貴(いままき ひろたか)

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卒業年 福井医科大学(現 福井大学) 平成11年卒
所属学会等 日本内科学会認定内科医、日本内科学会認定総合内科専門医、日本高血圧学会認定高血圧専門医・指導医、日本腎臓学会腎臓内科専門医・指導医、日本透析医学会透析専門医