血液内科

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血液内科の紹介

① 急性白血病など緊急を要する症例はいつでも受け入れをしています。

② 血液疾患全般を対応しており、多くは造血器腫瘍(血液がん)を占めています 主な対象疾患:急性白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫   その他:再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血、慢性骨髄性白血病や真性多血症や  本態性血小板血症といった骨髄増殖性腫瘍など出血・血栓疾患:特発性血小板減少性紫斑病、血栓性血小板減少性紫斑病、血友病など

③ 造血器腫瘍に対して、抗がん剤治療、分子標的治療、放射免疫療法、移植治療といった様々な治療選択肢から最適な治療選択を行い、同時にQuality of lifeも大切にするよう努めています。保険適応の新規薬剤も積極的に取り入れてエビデンスに基づいた治療を行っています。

④ 無菌室総室(クラス10000)8床、無菌室個室(クラス1000)4床、一般総室、個室を有しています。2.無菌室個室.JPG1.無菌室総室.jpg
日本血液学会認定血液専門医、同指導医、造血細胞移植認定医、輸血・細胞治療認定医、がん治療認定医を有し、日本血液学会専門研修教育施設です。

⑤ 京都大学血液腫瘍内科関連施設での多施設共同研究にも参加しています。

科の特徴

一言で言うとONE TEAM (ワンチーム)!です。患者さま、その家族を含め医療者側とONE TEAMで治療しています。

① チーム診療:
適切な医療を安心して受けていただけるよう医師、看護師(がん薬物療法看護認定看護師を含む)、血液内科専属薬剤師、検査技師、理学療法士、栄養士、歯科衛生士、メディカルソーシャルワーカーなどと日々、密に話し合い週1回は多職種合同カンファレンスを行っています。

② 迅速かつ正確な病理診断:
4.鏡検.JPG急性白血病など緊急を要する症例は当日、骨髄検査を行い診断しています。そして、多人数で同時に鏡検できる顕微鏡を使用して、正確な診断に努めています。また、悪性リンパ腫に関しても外科との連携で迅速にリンパ節生検を行い診断しています。染色体検査やフローサイトメトリーは現在外注検査となっていますが、今後、フローサイトメトリーを院内で行えるよう検査環境も整いつつあります。

③ 退院支援:
5.リハビリテーション.JPG1) リハビリテーション:入院中のADL低下を予防する目的で、がんリハビリテーション研修を修了した理学療法士の指導のもと、個々の疾患、体調に合わせて毎日リハビリを行っています。
骨髄腫の患者様に関しては、当科が編集した「日常生活基本動作」動画を使用して骨折予防の指導もしています。

7.自宅訪問.JPG2) 退院前後の自宅訪問※:安心して自宅療養ができるように、そして継続して治療が受けられるよう、看護師、理学療法士、メディカルソーシャルワーカーが退院前に自宅訪問を行い、自宅環境(感染予防の観点から空調や水回りなど、転倒リスクの観点から階段や段差など)のチェックを行い、患者様個々に指導しています。患者様の状態によっては退院後訪問も行っています。
※血液疾患を扱う全国の病院から注目されている取り組みです。

④ 終末期医療:
Quality of lifeを非常に大事にしており、患者様、ご家族の思いを尊重して残された時間を穏やかに過ごせるようONE TEAMで取り組んでいます。自宅でのお看取りを希望される場合、できる限り自宅療養してお看取りを当院で希望される場合、通院困難で近医を希望される場合など地域の先生方のお力をお借りしながら患者様の意向に沿って対応しています。

⑤ 外来診療:
あらゆる血液疾患を対象としており、Quality of lifeを重視して、支持療法はなるべく通院にて行っています。また、感染の危険性が高度でなければ、化学療法室でがん薬物療法看護認定看護師、外来がん治療認定薬剤師の管理下で安全に化学療法も行っています。外来診察室には血液内科担当看護師が常駐し、入院加療から外来診療に移行しても情報共有を密に行い、安心して通院できるよう患者様、ご家族のサポートを行っています。また、地域と連携し、患者様、ご家族がタイムリーに必要な在宅支援サービスが受けられるよう病状変化を早期に発見し、介入できるようサポート体制を築いています。

地域の医療機関の先生方へ

平素より患者様をご紹介いただき、誠にありがとうございます。急性白血病など緊急を要する患者さんは随時受け入れてしております。検査結果より明らかに血液疾患を疑われる場合は勿論ですが。不明熱やリンパ節腫大など診断を迷われるときはいつでもご紹介いただければと存じます。当初の治療が終了し、病状がある程度安定した患者様につきましては、病診連携の観点から先生方に経過観察をお願い申し上げる場合がございます。その際はどうぞよろしくお願い致します。

担当医師

血液内科科長:上田 里美(うえだ さとみ)

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卒業年 近畿大学 平成12年卒
所属学会等 日本感染症学会インフェクションコントロールドクター、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本造血・免疫細胞療法学会造血細胞移植認定医、日本血液学会認定血液専門医、日本血液学会認定血液指導医、日本内科学会総合内科専門医、日本内科学会認定内科医

非常勤医師

進藤 岳郎(しんどう たけろう)
卒業年 京都大学 平成9年卒
德田 知佳(とくだ ちか)
卒業年
田村 直紀(たむら なおき)
卒業年