- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞のICD10別患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数 ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 65 | 85 | 92 | 112 | 296 | 383 | 1059 | 1811 | 1390 | 404 |
【解説】
当院は、地域の中核病院として幅広い年齢層の患者さんにご利用いただいております。
60歳以上の患者さんの割合は全体の約82%にのぼり、地域社会の高齢化を反映しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 |
平均 |
平均 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050130xx99000x | 心不全の治療 | 287 | 20.0 | 18.3 | 18.67 | 81.0 | なし |
050050xx99100x | 狭心症などの心臓カテーテル検査 | 154 | 6.0 | 3.1 | 2.67 | 67.5 | AMIパス |
050050xx0200xx | 狭心症などの冠動脈形成術(心臓カテーテル治療) | 131 | 8.3 | 4.9 | 0.00 | 67.9 | なし |
循環器内科の最も多い症例は心不全の治療となります。心不全の患者さんの平均年齢は80歳を超え、後期高齢者の患者さんが多くなっていることが分かります。このような患者さんの約2割は当院での治療後、転院して継続治療をされています。また、症例数が2番目に多いのは狭心症などに対する治療前、治療後の心臓カテーテル検査のための入院、次いで、心臓カテーテル治療のための入院となっています。
なお、心臓カテーテルによる治療は狭心症だけではなく、心筋梗塞などの症例でも施行されます。
消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
150010xxxxx0xx | 急性腸炎 | 66 | 6.6 | 5.5 | 4.00 | 54.6 | なし |
060102xx99xxxx | 小腸・大腸憩室症 | 49 | 8.7 | 7.9 | 0.00 | 64.4 | なし |
060130xx99000x | 食道・胃・十二指腸等の炎症 | 46 | 7.4 | 7.4 | 0.00 | 67.7 | なし |
【解説】
消化器内科の最も多い症例は、大腸腫瘍や大腸ポリープに対する内視鏡治療(ポリープ切除など)になりますが、短期滞在手術基本料算定項目のためDPC対象外となり、表記しておりません。
内視鏡治療とは大腸内にできた良性腫瘍を内視鏡を用いて摘出する治療で、中でもポリープ切除のための入院は、年間629症例で、症例数の約4割以上を占めています。
また、切除した大腸腫瘍や大腸ポリープを病理診断し、外科的処置が必要と医師が判断した場合は、当院外科に紹介し、消化器内科医師と外科医師が連携しながら診療を行っています。
DPC対象疾患である上位3つについては、救急患者の受け入れを積極的に行っている結果、腹痛や血便を伴う急性腸炎、大腸憩室症などの症例数も多くなっています。
内視鏡治療とは大腸内にできた良性腫瘍を内視鏡を用いて摘出する治療で、中でもポリープ切除のための入院は、年間629症例で、症例数の約4割以上を占めています。
また、切除した大腸腫瘍や大腸ポリープを病理診断し、外科的処置が必要と医師が判断した場合は、当院外科に紹介し、消化器内科医師と外科医師が連携しながら診療を行っています。
DPC対象疾患である上位3つについては、救急患者の受け入れを積極的に行っている結果、腹痛や血便を伴う急性腸炎、大腸憩室症などの症例数も多くなっています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060035xx99x50x | 大腸癌の化学療法 | 101 | 4.3 | 4.5 | 0.00 | 69.4 | なし |
060040xx99x60x | 直腸癌の化学療法 | 48 | 4.2 | 4.5 | 0.00 | 73.6 | なし |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など)の腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 42 | 9.1 | 7.0 | 0.00 | 58.4 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 |
【解説】
外科における症例数の大半は大腸癌、直腸癌の化学療法となり、全症例の3割を占めています。
また、胃癌・大腸癌・直腸癌等の消化器癌の手術件数は68件です。中でも、大腸癌と直腸癌に対する手術は、約6割が腹腔鏡下で行っています。
患者さんの経過としては、消化器内科で内視鏡検査を行った後に外科で入院し、手術を行い、化学療法のために計画的に短期入院を繰り返すケースが多くみられます。
また、胆嚢疾患に対する手術は、約9割が腹腔鏡下で行っており、低侵襲な腹腔鏡下手術を積極的に取り入れ、手術に対する患者さんの負担をできるだけ小さくするように努めています。
また、胃癌・大腸癌・直腸癌等の消化器癌の手術件数は68件です。中でも、大腸癌と直腸癌に対する手術は、約6割が腹腔鏡下で行っています。
患者さんの経過としては、消化器内科で内視鏡検査を行った後に外科で入院し、手術を行い、化学療法のために計画的に短期入院を繰り返すケースが多くみられます。
また、胆嚢疾患に対する手術は、約9割が腹腔鏡下で行っており、低侵襲な腹腔鏡下手術を積極的に取り入れ、手術に対する患者さんの負担をできるだけ小さくするように努めています。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020200xx99x4xx | 黄斑変性の硝子体内注射治療 | 11 | 1.7 | 2.5 | 0.00 | 78.6 | なし |
020320xx97xxxx | 眼瞼、涙器、眼窩の疾患の手術 | ー | 2.3 | 3.4 | 0.00 | 40.3 | なし |
020220xx97xxx0 | 緑内障の手術 (片眼) | ー | 10.0 | 9.6 | 0.00 | 65.6 | なし |
(10未満の症例数はハイフンで表示しています。)
【解説】
眼科の入院の大半は手術目的となり、中でも白内障手術は、全症例数の約9割を占めていますが、短期滞在手術基本料算定項目のためDPC対象外となり、表記しておりません。
白内障手術入院は平均年齢が70歳を超えており、高齢の患者さんでも手術が可能であり、視機能の改善が期待できます。
DPC対象疾患で症例数が多いのは、黄斑変性に対する硝子体内注射治療になります。
黄斑変性は、加齢により網膜の中心部である黄斑に障害が生じ、見ようとするところが見えなくなる疾患であるため、平均年齢も78歳超えとなっています。
白内障手術入院は平均年齢が70歳を超えており、高齢の患者さんでも手術が可能であり、視機能の改善が期待できます。
DPC対象疾患で症例数が多いのは、黄斑変性に対する硝子体内注射治療になります。
黄斑変性は、加齢により網膜の中心部である黄斑に障害が生じ、見ようとするところが見えなくなる疾患であるため、平均年齢も78歳超えとなっています。
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040080x099x0xx | 15歳以上の肺炎の治療 | 152 | 20.6 | 14.3 | 5.26 | 78.0 | なし |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎の治療 | 97 | 28.4 | 21.7 | 12.37 | 84.2 | なし |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害の治療 | 71 | 5.7 | 5.3 | 0.00 | 69.9 | なし |
【解説】
内科は、総合内科、総合診療科、内分泌代謝内科、血液内科、腎臓内科を統合して表示しています。
内科では、肺炎、誤嚥性肺炎の入院が最も多く、平均年齢も81歳以上と非常に高くなっています。
肺炎は高齢になるほど重症になる傾向があり、自宅療養も困難となることから、平均在院日数も長くなっています。
肺炎のデータに関しては、「指標4.成人市中肺炎の重症度別患者数等」もご参照ください。
内科では、肺炎、誤嚥性肺炎の入院が最も多く、平均年齢も81歳以上と非常に高くなっています。
肺炎は高齢になるほど重症になる傾向があり、自宅療養も困難となることから、平均在院日数も長くなっています。
肺炎のデータに関しては、「指標4.成人市中肺炎の重症度別患者数等」もご参照ください。
呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040080x099x0xx | 15歳以上の肺炎の治療 | 96 | 14.1 | 14.3 | 4.00 | 70.0 | なし |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎の治療 | 24 | 26.0 | 20.6 | 1.33 | 74.3 | なし |
040120xx99000x | 慢性閉塞性肺疾患の治療 | 22 | 15.8 | 14.4 | 2.67 | 74.9 | なし |
【解説】
呼吸器内科で最も多い症例は肺炎の治療です。
肺炎の疾患症例が多い内科のデータと比較してみると、平均年齢が低くなっており、患者さんの年齢層の違いが分かります。
次いで症例数が多いのは、呼吸器疾患の専門性の高い間質性肺炎、慢性閉塞性肺疾患となっています。
間質性肺炎とは、肺の肺胞の壁(間質)に炎症がおき線維化をおこしやすい疾患であり、一般的に肺炎と呼んでいる疾患は、細菌やウィルスの感染が起因して、肺胞の内部で炎症がおきます。病変の発生場所が肺炎と間質性肺炎の大きな異なる点です。
肺炎のデータに関しては、「指標4.成人市中肺炎の重症度別患者数等」もご参照ください。
肺炎の疾患症例が多い内科のデータと比較してみると、平均年齢が低くなっており、患者さんの年齢層の違いが分かります。
次いで症例数が多いのは、呼吸器疾患の専門性の高い間質性肺炎、慢性閉塞性肺疾患となっています。
間質性肺炎とは、肺の肺胞の壁(間質)に炎症がおき線維化をおこしやすい疾患であり、一般的に肺炎と呼んでいる疾患は、細菌やウィルスの感染が起因して、肺胞の内部で炎症がおきます。病変の発生場所が肺炎と間質性肺炎の大きな異なる点です。
肺炎のデータに関しては、「指標4.成人市中肺炎の重症度別患者数等」もご参照ください。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 大腿骨骨折の手術 | 32 | 43.3 | 28.7 | 13.33 | 81.3 | 人工骨頭 |
160690xx99xx0x | 胸腰椎圧迫骨折の治療 | 31 | 40.7 | 21.5 | 1.33 | 78.4 | なし |
070350xx99xxxx | 椎間板ヘルニアの治療 | 13 | 16.2 | 9.5 | 1.33 | 57.0 | なし |
【解説】
整形外科では、大腿骨骨折を手術する目的で入院される患者さんが最も多くなっています。
次いで、胸腰椎圧迫骨折の治療目的の入院です。平均年齢をみると、大腿骨骨折、腰椎圧迫骨折ともに後期高齢の患者さんが多くなっていることが分かります。そのため、平均在院日数も長くなっています。
次いで、胸腰椎圧迫骨折の治療目的の入院です。平均年齢をみると、大腿骨骨折、腰椎圧迫骨折ともに後期高齢の患者さんが多くなっていることが分かります。そのため、平均在院日数も長くなっています。
心臓血管外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050161xx9900xx | 解離性大動脈瘤の治療 | 13 | 19.2 | 18.7 | 1.33 | 75.1 | なし |
050170xx02000x | 閉塞性動脈疾患の手術 | ー | 12.4 | 17.4 | 0.00 | 66.0 | なし |
050050xx0100xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患の手術 | ー | 19.0 | 19.9 | 0.00 | 60.2 | なし |
(10未満の症例数はハイフンで表示しています。)
【解説】
心臓血管外科の最も多い症例は、下肢静脈瘤治療となりますが、短期滞在手術基本料算定項目のためDPC対象外となり、表記しておりません。
下肢静脈瘤治療の入院は、全症例数の約4割以上を占めています。
DPC対象疾患である解離性大動脈瘤の治療は、手術施行症例もありますが、投薬治療の症例数が多くなっています。
また、狭心症、虚血性心疾患に対するバイパス移植術時は、基本的に人工心肺を使用せずに手術を施行しています。
下肢静脈瘤治療の入院は、全症例数の約4割以上を占めています。
DPC対象疾患である解離性大動脈瘤の治療は、手術施行症例もありますが、投薬治療の症例数が多くなっています。
また、狭心症、虚血性心疾患に対するバイパス移植術時は、基本的に人工心肺を使用せずに手術を施行しています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110070xx0200xx | 膀胱癌の経尿道的手術 | 29 | 8.2 | 7.6 | 0.00 | 74.4 | 膀胱切除(TUR-BT) |
11012xxx99xx0x | 尿管結石症の治療 | 12 | 3.4 | 4.7 | 0.00 | 65.3 | なし |
110310xx01xx0x | 腎盂腎炎の手術 | ー | 10.6 | 14.1 | 0.00 | 67.7 | なし |
(10未満の症例数はハイフンで表示しています。)
【解説】
泌尿器科では、膀胱癌の経尿道的手術目的の入院が最も多くなってます。
経尿道的手術とは、尿道から内視鏡を挿入し、腫瘍を切除します。開腹による腫瘍切除に比べて患者さんの体の負担が少ない治療方法のため、平均在院日数も短くなっています。
また、尿管結石症では激しい背部痛を伴うため救急搬送される患者さんも多くなっています。
経尿道的手術とは、尿道から内視鏡を挿入し、腫瘍を切除します。開腹による腫瘍切除に比べて患者さんの体の負担が少ない治療方法のため、平均在院日数も短くなっています。
また、尿管結石症では激しい背部痛を伴うため救急搬送される患者さんも多くなっています。
呼吸器外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx99100x | 肺癌の検査、治療 | 22 | 2.5 | 3.3 | 0.00 | 70.7 | なし |
040040xx97x0xx | 肺癌の手術 | 11 | 15.1 | 13.1 | 0.00 | 73.7 | 胸腔鏡下肺部分切除術開胸肺葉切除術 |
040040xx9904xx | 肺癌の化学療法 | ー | 4.1 | 13.4 | 0.00 | 72.1 | なし |
(10未満の症例数はハイフンで表示しています。)
【解説】
呼吸器外科では、肺癌の確定診断のための経気管肺生検法による検査入院が最も多くなっています。
次いで、肺癌の肺切除のための入院、化学療法という順になっています。
なお、呼吸器外科では、肺癌が全症例数の約6割を占めています。
次いで、肺癌の肺切除のための入院、化学療法という順になっています。
なお、呼吸器外科では、肺癌が全症例数の約6割を占めています。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 気管支炎の治療 | 17 | 6.0 | 7.9 | 0.00 | 4.9 | なし |
040080x1xxx0xx | 15歳未満の肺炎の治療 | 16 | 7.4 | 5.7 | 0.00 | 5.3 | なし |
040100xxxxx00x | 気管支喘息の治療 | 15 | 6.1 | 6.3 | 0.00 | 7.9 | なし |
【解説】
小児科では、気管支炎や肺炎といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっています。
特に、気管支炎、肺炎は就学前のお子さんが多く、退院後はかかりつけ医に退院後のフォローをお願いしています。
なお、小児科から他の病院に転院することはありません。
なお、小児科から他の病院に転院することはありません。
皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 23 | 8.2 | 9.0 | 0.00 | 71.7 | なし |
080011xx99xxxx | 急性膿皮症の治療 | 13 | 10.8 | 12.0 | 0.00 | 67.1 | なし |
100100xx97x1xx | 糖尿病足病変の手術 | ー | 79.7 | 50.9 | 0.00 | 72.3 | なし |
(10未満の症例数はハイフンで表示しています。)
【解説】
皮膚科では、帯状疱疹(ヘルペス)が最も多い症例となっています。平均年齢は70歳超えですが、40歳代から90歳までと幅広い年齢層で、罹患されています。
上位3つの疾患で、全疾患の約7割を占めています。
上位3つの疾患で、全疾患の約7割を占めています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数 ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) | 版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 35 | 11 | 29 | 21 | 13 | 15 | 1 | 第7版 |
大腸癌 | 15 | 34 | 30 | 78 | ー | 29 | 1 | 第7版 |
乳癌 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | 1 | 第7版 |
肺癌 | 20 | 13 | 13 | 38 | 19 | 12 | 1 | 第7版 |
肝癌 | ー | ー | ー | ー | ー | 18 | 1 | 第7版 |
(10未満の症例数はハイフンで表示しています。)
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【解説】
当院は、胃癌、大腸癌、肺癌に対する治療を積極的に行っています。
その中でも、初発・再発を合わせて、大腸癌の患者さんが最も多く、次いで胃癌、肺癌となっています。
乳癌や胃癌では、早期ステージである患者さんの割合が高くなっています。近年では、患者さん自ら人間ドックや検診を受けることにより早期発見されることも多く、身体的負担が少ない手術を受けることが可能になっています。
病期不明となっている症例につきましては、治療前の検査入院が多く、入院中に検査結果が出ていないため、病期分類ができてないことが理由として挙げられます。
大腸癌や肺癌では、Ⅲ期やⅣ期といった患者さんの数も少なくはなく、肝癌では再発の患者さんを数多く診療しています。当院では、病期が進行している場合でも、その病期に応じた手術を行うこと、また再発した場合でも、積極的に最新の化学療法を取り入れ、化学療法認定看護師、薬剤師とともにチームとして治療、副作用対策を行っています。
患者さんの病態や社会的背景を踏まえて、最良の治療を提供できるように努めております。
その中でも、初発・再発を合わせて、大腸癌の患者さんが最も多く、次いで胃癌、肺癌となっています。
乳癌や胃癌では、早期ステージである患者さんの割合が高くなっています。近年では、患者さん自ら人間ドックや検診を受けることにより早期発見されることも多く、身体的負担が少ない手術を受けることが可能になっています。
病期不明となっている症例につきましては、治療前の検査入院が多く、入院中に検査結果が出ていないため、病期分類ができてないことが理由として挙げられます。
大腸癌や肺癌では、Ⅲ期やⅣ期といった患者さんの数も少なくはなく、肝癌では再発の患者さんを数多く診療しています。当院では、病期が進行している場合でも、その病期に応じた手術を行うこと、また再発した場合でも、積極的に最新の化学療法を取り入れ、化学療法認定看護師、薬剤師とともにチームとして治療、副作用対策を行っています。
患者さんの病態や社会的背景を踏まえて、最良の治療を提供できるように努めております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等 ファイルをダウンロード
患者数 | 平均 在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
重症度 0 | 56 | 10.2 | 58.8 |
重症度 1 | 132 | 18.5 | 76.0 |
重症度 2 | 121 | 24.4 | 84.4 |
重症度 3 | 13 | 22.9 | 84.9 |
重症度 4 | ー | 47.1 | 87.6 |
重症度 5 | ー | 34.0 | 90.0 |
不明 | ー | 8.0 | 82.0 |
(10未満の症例数はハイフンで表示しています。)
【解説】
市中肺炎は、普段の社会生活を送っている人が、病院や診療所以外の場所で感染し、発症した肺炎のことです。
市中肺炎の重症度は、基準(A-DROPシステム)によりいくつの項目が当てはまるかで判定します。
・A(Age):男性70歳以上、女性75歳以上
・D(Dehydration):BUN 21mg/dl以上または脱水あり
・R(Respiration):SpO2 90%以下(PaO2 60torr以下)
・O(Orientation):意識障害あり
・P(Pressure):血圧(収縮期)90mmHg以下
「軽症」の患者さんは外来治療が原則ですが、入院治療になることもあります。
症状として多いのは、高熱が続いて食事が摂れない、咳がひどく睡眠が障害される、といったケースです。
「中等症」以上の患者さんの平均年齢は80歳を超え、高齢者の方が多くなっています。年齢が上がるほど重症度が高くなる傾向があります。
市中肺炎の重症度は、基準(A-DROPシステム)によりいくつの項目が当てはまるかで判定します。
・A(Age):男性70歳以上、女性75歳以上
・D(Dehydration):BUN 21mg/dl以上または脱水あり
・R(Respiration):SpO2 90%以下(PaO2 60torr以下)
・O(Orientation):意識障害あり
・P(Pressure):血圧(収縮期)90mmHg以下
「軽症」の患者さんは外来治療が原則ですが、入院治療になることもあります。
症状として多いのは、高熱が続いて食事が摂れない、咳がひどく睡眠が障害される、といったケースです。
「中等症」以上の患者さんの平均年齢は80歳を超え、高齢者の方が多くなっています。年齢が上がるほど重症度が高くなる傾向があります。
脳梗塞のICD10別患者数等 ファイルをダウンロード
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | 3日以内 | 25 | 7.3 | 70.8 | 0 |
その他 | 11 | 6.8 | 78.1 | 0 | ||
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | その他 | ー | 6.0 | 75.0 | 0 |
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 39 | 13.8 | 74.8 | 10 |
その他 | 11 | 7.5 | 78.5 | 0 | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | ー | 9.0 | 85.0 | 0 |
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | その他 | ー | 19.0 | 67.0 | 0 |
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | 3日以内 | ー | ー | ー | ー |
その他 | ー | ー | ー | ー | ||
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | 3日以内 | ー | ー | ー | ー |
その他 | ー | ー | ー | ー |
(10未満の症例数はハイフンで表示しています。)
【解説】
脳梗塞とは、脳に栄養を与える動脈の閉塞、または狭窄のため、脳虚血を来たし、脳組織が酸素、または栄養の不足のため壊死、または壊死に近い状態になる事をいいます。また、それによる諸症状も脳梗塞と呼ばれることがあります。
平成27年度において、「脳梗塞」と診断された患者さんの入院日は、発症3日以内が多く、約7割を占めています。患者さんの大半は、発症当日に救急搬送されるか、ご自身で来院されています。
平成27年度において、「脳梗塞」と診断された患者さんの入院日は、発症3日以内が多く、約7割を占めています。患者さんの大半は、発症当日に救急搬送されるか、ご自身で来院されています。
また、脳梗塞の急性期治療を終了した患者さんの9割は自宅療養されていますが、残りの1割は近隣医療機関へ転院し、治療を継続されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 65 | 1.5 | 7.3 | 0.0 | 59.4 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 |
K6335 | ヘルニア手術 鼠径ヘルニア | 58 | 0.9 | 5.4 | 1.7 | 68.1 | |
K7432 | 痔核手術 硬化療法(四段階注射法) | 41 | 0.4 | 1.3 | 0.0 | 68.5 | 痔核硬化療法 |
【解説】
外科の手術件数は腹腔鏡下胆嚢摘出術が最も多くなっています。
積極的に低侵襲な腹腔鏡下手術を積極的に取り入れており、手術に対する患者さんの負担をできるだけ小さくするように努めています。
また、痔核の手術は、痔核全体の約9割を四段階注射法で行っており、1泊2日の入院となっています。
積極的に低侵襲な腹腔鏡下手術を積極的に取り入れており、手術に対する患者さんの負担をできるだけ小さくするように努めています。
また、痔核の手術は、痔核全体の約9割を四段階注射法で行っており、1泊2日の入院となっています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する) | 650 | 0.6 | 0.7 | 0.0 | 73.0 | 白内障手術 |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの | 15 | 1.0 | 6.9 | 0.0 | 69.4 | 硝子体手術 |
K2684 | 緑内障手術 緑内障治療用インプラント挿入術 | ー | 1.0 | 9.0 | 0.0 | 68.5 | なし |
(10未満の症例数はハイフンで表示しています。)
【解説】
眼科の手術件数は白内障に対する水晶体再建術が最も多く、全体の約9割を占めています。
水晶体再建術とは、濁った水晶体を摘出した後に、眼内レンズを水晶体の場所に挿入する方法です。
なお、症例によっては、日帰り入院も行っています。
なお、症例によっては、日帰り入院も行っています。
循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他 | 164 | 3.3 | 7.7 | 0.0 | 68.3 | なし |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの | 91 | 0.0 | 17.9 | 6.6 | 68.9 | AMIパス |
K5972 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 | 52 | 5.9 | 12.8 | 3.8 | 78.6 | なし |
【解説】
循環器内科では、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術といった心臓カテーテル治療の症例が多くなっています。
心臓カテーテル治療とは、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。
即日入院して緊急で行う場合や検査と同時に行う場合、検査から日数を空けて行う場合、検査をして退院後、再入院して行う場合など、患者さんの状態に合わせて様々なタイミングで手術が行われます。
心臓カテーテル治療とは、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。
即日入院して緊急で行う場合や検査と同時に行う場合、検査から日数を空けて行う場合、検査をして退院後、再入院して行う場合など、患者さんの状態に合わせて様々なタイミングで手術が行われます。
消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡結腸ポリープ・粘膜切除術 直径2cm未満 | 590 | 0.4 | 1.4 | 0.2 | 66.9 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 46 | 1.1 | 10.8 | 8.7 | 69.9 | 上部消化管出血 |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 28 | 4.2 | 14.6 | 0.0 | 74.9 | なし |
【解説】
消化器内科では、大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡結腸ポリープ・粘膜切除術の症例数が多く全体の約7割を占めています。
ポリペクトミー(内視鏡治療)目的の1泊2日の入院が基本的な症例です。
また、この手術は腫瘍や部位、大きさによって分類されており、類似手術の合計症例数は629件と消化器内科で最も多く施行されている手術となります。
ポリペクトミー(内視鏡治療)目的の1泊2日の入院が基本的な症例です。
また、この手術は腫瘍や部位、大きさによって分類されており、類似手術の合計症例数は629件と消化器内科で最も多く施行されている手術となります。
心臓血管外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6171 | 下肢静脈瘤手術 抜去切除術 | 35 | 0.0 | 1.0 | 0.0 | 67.7 | |
K923 | 術中術後自己血回収術 自己血回収器具によるもの | 10 | 3.9 | 18.6 | 0.0 | 63.0 | なし |
K6173 | 下肢静脈瘤手術 高位結紮術 | ー | 0.0 | 1.0 | 0.0 | 65.8 | 下肢静脈瘤 高位結紮術 |
(10未満の症例数はハイフンで表示しています。)
【解説】
心臓血管外科では、下肢静脈瘤手術が最も多くなっています。
下肢静脈瘤に対する抜去切除術、高位結紮術ともに、1泊2日の入院が基本的な症例です。
術中術後自己血回収術は、開心術や大血管手術など出血量が多く伴う手術で行う場合に用いられる方法で、手術中または術後に出血した血液を回収し,フィルター処理などによって病原体などを除去したうえで患者に返血することです。
下肢静脈瘤に対する抜去切除術、高位結紮術ともに、1泊2日の入院が基本的な症例です。
術中術後自己血回収術は、開心術や大血管手術など出血量が多く伴う手術で行う場合に用いられる方法で、手術中または術後に出血した血液を回収し,フィルター処理などによって病原体などを除去したうえで患者に返血することです。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術 大腿 | 22 | 6.2 | 37.3 | 18.2 | 82.8 | ハンソンピン |
K0462 | 骨折観血的手術 前腕 | 20 | 2.3 | 13.6 | 0.0 | 70.6 | なし |
K0821 | 人工関節置換術 膝 | 12 | 2.8 | 30.7 | 0.0 | 74.1 | TKA |
【解説】
整形外科では、大腿骨や前腕に対する骨折観血的手術が多くなっています。
骨折観血的手術とは、骨折部位の骨接合を行う手術です。
高齢者の方が多くなっており、中でも、大腿骨骨折は平均年齢も82歳以上と非常に高くなっています。
また、加齢とともに増加する変形性関節症に対する人工関節置換術や脊椎疾患に対する手術も行っています。
骨折観血的手術とは、骨折部位の骨接合を行う手術です。
高齢者の方が多くなっており、中でも、大腿骨骨折は平均年齢も82歳以上と非常に高くなっています。
また、加齢とともに増加する変形性関節症に対する人工関節置換術や脊椎疾患に対する手術も行っています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの | 31 | 1.7 | 8.1 | 0.0 | 74.6 | 膀胱切除(TUR-BT) |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 13 | 1.5 | 8.2 | 0.0 | 63.5 | なし |
K7812 | 経尿道的尿路結石除去術 その他のもの | ー | 2.2 | 2.0 | 0.0 | 64.0 | なし |
(10未満の症例数はハイフンで表示しています。)
【解説】
泌尿器科では、膀胱癌に対する経尿道的手術(経尿道的膀胱悪性腫瘍手術 TUR-Bt)が最も多くなっています。
手術では、還流液として合併症が少ないとされる生理食塩水を使用しています。腫瘍の状態によっては、病理結果を確認するために2回目のTUR-Btが推奨されており、当院でも必要に応じて行っています。
なお、低侵襲である経尿道的手術を積極的に取り入れ、手術による患者さんの負担をできるだけ小さくするように努めています。
手術では、還流液として合併症が少ないとされる生理食塩水を使用しています。腫瘍の状態によっては、病理結果を確認するために2回目のTUR-Btが推奨されており、当院でも必要に応じて行っています。
なお、低侵襲である経尿道的手術を積極的に取り入れ、手術による患者さんの負担をできるだけ小さくするように努めています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | ー | 0.07 |
異なる | ー | 0.07 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 51 | 0.90 |
異なる | ー | 0.05 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | ー | 0.04 |
異なる | ー | 0.02 | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | ー | 0.07 |
異なる | ー | 0.00 |
(10未満の症例数はハイフンで表示しています。)
【解説】
重篤な主疾患や手術・処置などの合併症にあたるものとして、感染症及び合併症の発生率を示したもので、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロになりえないものですが、少しでも改善すべきものです。
敗血症、播種性血管内凝固症候群、手術・術後の合併症、その他の真菌症について、入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して対象患者数と発症率を示しています。
敗血症、播種性血管内凝固症候群、手術・術後の合併症、その他の真菌症について、入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して対象患者数と発症率を示しています。
手術・処置等の合併症につきまして、DPC病名と入院契機病名が同一である症例となっています。つまり、手術・処置などの合併症を主訴として入院され治療された患者さんが多いということです。今回は、DPC病名と入院契機病名が異なる(手術後に合併症が発症)症例が無かったのですが、術後合併症は一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症につきましては、現在も行っていますが、事前に可能な限り患者さんに説明したうえで、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めてまいります。
- 更新履歴 2016/09/28