リハビリテーション科

施設概要

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施設基準

・心大血管疾患リハビリテーション料Ⅰ
・脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅱ
・運動器リハビリテーション料Ⅰ
・呼吸器リハビリテーション料Ⅰ
・廃用症候群リハビリテーション料Ⅱ
・がんのリハビリテーション料

人員構成

医師:6名
理学療法士:12名
作業療法士:2名
言語聴覚士:1名(高齢者ケアユニット所属)
健康運動指導士:1名
助手:2名
受付事務:1名

特色

リハビリテーション科ではセラピスト個々の専門性を遺憾なく発揮し、より専門的なリハビリテーションを患者さんに提供できるよう、以下の5つの部門を組織し治療にあたっています。

心大血管疾患リハビリテーション部門

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心臓リハビリテーションとは、運動療法、生活指導、禁煙指導、食事療法、服薬指導、心臓マッサージ指導など多くの内容を含んだものとなっています。なかでも、運動療法は、薬物治療や手術治療と同じように、心臓病・血管病の治療手段の一つと考えられています。心臓リハビリテーションを行うことで、心機能の改善、病気の再発予防、生活の質の向上、ひいては生命予後の改善を目指していきます。主に急性心筋梗塞、心不全、開心術後の患者さんに対して、医師、看護師、理学療法士、健康運動指導士、栄養士、薬剤師といった多職種が退院後の不安の除去、再発防止を目標に各専門分野の特徴を活かした活動を行っています。

脳血管疾患・摂食嚥下リハビリテーション部門

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脳梗塞やパーキンソン病、神経難病などが原因で、基本動作障害やセルフケア動作障害、言語障害、摂食嚥下障害を有する患者さんに対する理学療法、作業療法、言語療法、摂食機能療法を提供しています。摂食機能療法では、食べ物を飲み込めず誤嚥する摂食嚥下障害の患者さんに対して、嚥下内視鏡検査(VE)や嚥下造影検査(VF)を導入し訓練を行っています。平成29年1月からは摂食嚥下チームを発足し、リハビリテーション担当医師、歯科医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士らとともに、食事形態や訓練内容、福祉用具の選定を含めた食事環境の設定などを検討し、入院中から退院後も安全に経口摂取が継続できるよう取り組んでいます。

呼吸器リハビリテーション部門

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慢性閉塞性肺疾患(COPD)や間質性肺炎等による息苦しさを軽減し、より快適に日常生活を過ごしていただくためのリハビリテーションを提供しています。当院では慢性呼吸不全の患者さんに対し、在宅酸素療法(HOT)の導入や、退院以降の外来でのリハビリテーションも行っています。呼吸リハビリテーションの実施にあたっては、医師、看護師、理学療法士、薬剤師、臨床工学技士、管理栄養士らで、様々な職種の専門的視点から患者さんの問題点を分析し、リハビリテーションを提供しています。

運動器リハビリテーション部門

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骨折や人工関節置換術後をはじめとする整形外科疾患に対して物理療法や関節可動域運動、筋力トレーニング、日常生活動作練習などを実施し、機能改善と基本動作能力、セルフケ能力の向上に向け取り組んでいます。病棟の看護師とも連携し、リハビリテーション室で『できる動作』を、病棟でも『している動作』になるように情報共有を心がけています。また、医師、看護師、ソーシャルワーカーとの多職種でのカンファレンスを実施し、不安なく退院していただくことを目指しています。

がんリハビリテーション部門

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がんリハビリテーションでは、生活機能とQOL(生活の質)の改善を目的とする医療ケア、がんそのものやその治療により生じる障害を受ける中で、最大限の身体的、社会的、心理的、職業的活動を実現するサポートを行っております。がんリハでは、低下した機能の回復を援助することはもちろん、一部では早期退院・社会復帰を援助しております。また、医師・看護師をはじめ、院内の他科との連携、地域における医療・福祉・介護サービスとも連携、情報交換を行い、多職種からなる包括的チームアプローチを行っております。

取得認定資格

心臓リハビリテーション指導士
呼吸療法認定士
専門理学療法士(運動器)
認定理学療法士(循環)
認定理学療法士(呼吸)
認定理学療法士(脳卒中)
認定理学療法士(運動器)
認定理学療法士(補装具)
認定理学療法士(褥瘡・創傷ケア)
協会認定管理者(上級)
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
NST専門療法士
がんリハビリテーション研修会受講者
地域包括ケア会議推進リーダー
介護予防推進リーダー
フレイル対策推進マネージャー
急性期ケア専門士
糖尿病療養指導士
福祉用具プランナー
住環境コーディネーター
臨床実習指導者講習会受講者
初級パラスポーツ指導員

教育体制

新人教育に関しては、病院全体の研修と部署内での研修を行っています。
学術活動については、多職種でデータベースを作成し臨床研究を行っています。

教育体制・学術活動については詳しくはこちらを参照してください

その他活動

ウォーキング教室
リハビリテーション科では毎月ウォーキング教室(年に2回ハイキング)を開催しています。生活習慣病の予防・改善、減量、体力の維持・向上、不安やストレス解消にお役立てください。
日時、講座内容など、詳しくは院内掲示ポスターをご覧ください。

riha13.png ハイキングでの風景

 

院内デイサービス

患者さんにとって、入院生活は住み慣れた場所と生活リズムや環境が大きく変わるため、ストレスが生じやすくなります。そのため一時的に夜眠れない、落ち着かない、不安になる等の様子がみられることがあります。入院生活の中で、わずかな時間でもベッドを離れ穏やかに過ごしていただけるよう、認知症認定看護師と作業療法士・健康運動指導士などのスタッフで毎週月・水曜日に入院中の患者さんを対象とした院内デイサービスを行っています。

riha14.png 院内デイサービス