レインボー手帳について
レインボー手帳のセールスポイントは、「セルフチェックシート」です (図1)。
見開き2ページが1週間分で、ピンクが患者記入欄、黄が訪問看護師やヘルパー、薬局薬剤師等の医療・介護者記入欄、そして青が医師記入欄になっています。
患者さんは毎日、体重、血圧、自覚症状、服薬状況などを記録することでセルフモニタリングを行い、早期に心不全の増悪に気付き、指示された頓服薬を服用したり、早めに外来受診することを目指します。
セルフマネジメント向上のため、看護師から入院中に心不全悪化の早期発見と早期受診に関する指導が行われており、医師は予め患者ごとに「体重が何kg以上になったら頓服薬を服用してください」と具体的な指示をだして心不全増悪を未然に防ぐ試みも行っています。
在宅のスタッフも患者さんに介入した際は、服薬状況や食事摂取量、活動量などを記載します。
さらに患者さんが外来を受診した際は医師も記入し、コメントを記載したりカエルのスタンプを押します(図2)。こうして患者・家族、在宅スタッフ、医院や病院医師の間で情報が共有され、患者さんの自己管理を多職種がサポートする体制作りを目指しています。
「セルフチェックシート」は1年分あり、3カ月ごとに目標の達成度を評価し、次の3カ月に向けて新たな目標を記入するようになっています。そのほか、病気の解説や生活指導、人生会議:ACP(アドバンス・ケア・プラニング)等のページがあり、記録と学習から成る再予防手帳となっています。
レインボー手帳第1版は院内多職種が集まって作成しましたが、実際に使用してみると、患者さんや在宅のスタッフから改良の提案がいくつか寄せられるようになりました。
そこでそれらの意見を集約するため、地域の多職種有志約70名に参加してもらい、改訂のための検討会議を重ね、2019年第2版を完成させました (図3)。
改良された『レインボー手帳』は、2022年9月末までに第1版・第2版を合わせて2850冊(入院2153冊、外来 702冊)が患者さんに配布され、活用されています。
図1)セルフチェックシート
図2)セルフチェックシート記入例
図3)レインボー手帳第2版表紙
レインボープロジェクト 運営費について
【内訳】
プロジェクトの運営にあたっては大きく下3つの費用がかかっております。
1)レインボー手帳 作成印刷費
2)会議費
3)雑費(消耗品・通信費 等)
(※)現在無償でお配りしている手帳にかかる費用が大きく、運営費を圧迫しております。
<印刷履歴> | |
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2017年 11月 (初版) | 1000冊@1252円 |
2018年 3月 (増刷) | 1000冊@632円 |
2019年 8月 (改定版) | 2000冊@660円 |
2021年 1月 (改定版増刷) | 2000冊@473円 |
2022年12月 (改定版増刷) | 2000冊@495円 |
【資金源】
運営費は、各所からのご寄付により賄っております。
レインボープロジェクトに賛同いただいた方より枚方公済病院へ当該プロジェクトへの使途を定めてご寄付頂いており、当院会計課にて管理運営いたしております。
【ご寄付のお願い】
今後の持続可能なプロジェクトとして続けていくため、皆様のご支援をいただけますと幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
申込方法
寄付申込書 [PDF] に必要事項ご記入のうえ、事務局までご送付をお願いいたします。