Specialist

専門・認定看護師

慢性心不全看護認定看護師
原谷 こずえ

慢性心不全看護は、発症前から急性増悪期、慢性期、終末期と様々な時期が対象となります。そして、慢性心不全の病態や治療は複雑で多様なのが特徴で、再入院の原因として自己管理が大きく関連します。個々に応じた生活調整、自己管理能力を高めるための支援は重要で、看護師だけでなく、多職種と連携を取りながら、スタッフと共に日々セルフケアへの支援に取り組んでいます。また、外来で、退院後もセルフケアが継続でき、自宅で不安なく過ごせるよう支援も行っています。他にも、在宅との連携や緩和ケアなど、患者さんの状態に応じた介入ができるよう活動しています。

認知症看護認定看護師
佐藤 香

私は2021年度認知症看護認定看護師教育課程で学ばせていただきました。現在は一般病棟と認知症サポートチームで活動しています。認知症をもつ入院患者さんは、病気による様々な症状に加えて、日常生活から入院生活への急激な変化が強いストレスとなって加わります。しかし、思いをうまく言葉で伝えられないために、ケアの拒否、攻撃的行為、徘徊といった様々な行動・心理症状 (BPSD)として現れることがあります。認知症看護では、患者さんが安心する環境のつくり方や、記憶を補う接し方、患者さんの話に耳を傾け共感することなどが大切になります。認知症をもつ患者さんが安心して入院生活を送り、必要な治療を受けて早期に入院前の環境に退院することができるよう、多職種で患者さん一人一人の個別性のあるケアについて検討しています。また、患者さんのもてる力を見つけてケアに活かすことができるよう、 院内デイケアを2回/週開催・運営しています。

藤原 則子

認知症を持つ入院患者さんは、記憶の障害から入院していることを理解できず、急な環境の変化に馴染めず、混乱や戸惑いから、行動・心理症状 (BPSD)として『ケア拒否』『徘徊』『帰宅願望』などの症状が現れることがある。そのような状況にある患者さんへの対応に苦慮した看護師より相談依頼を受け、入院環境を見ながら患者さんやご家族と直接お話しをすることで、悩みや何を望んでおられるのかを考えています。他職種 (医師・認知症看護認定看護師・社会福祉士・薬剤師・病棟看護師)で認知症ケ アカンファレンスを行い、認知症があっても必要な身体疾患の治療が継続でき、安心かつ安全な生活・療養環境を調整するために、どのような対応をしたら良いのか具体的援助内容を検討しています。また、入院中であっても楽しいと思える時間を少しでも過ごしていただけるよう、院内デイサービスを運営しています。認知症看護の知識の普及と質の高いケアの推進、認知症患者さんにも優しい急性期病院となれるよう活動に取り組んでいきたいと考えています。「地域医療支援病院」としては、認知症に関するお悩みや認知症介護についてのお悩みなど、毎月第2木曜日完全予約制で、認知症看護認定看護師がお話を伺い、少しでもお悩み解決のサポートに貢献していきたいと認知症看護外来を開催しています。

感染管理認定看護師
篠原 晃子

平成25年に感染管理認定看護師となりました。現在は専従として、新型コロナの患者さんを受け入れるためのマニュアルの整備や患者さんの受け入れにあたっての相談、職員のワクチン接種など様々な業務に取り組んでいます。また、地域連携として近隣の医療機関との相互ラウンドや合同カンファレンスの他にも、施設へのラウンド依頼や出張研修会なども行っています。このコロナ禍で、感染対策が地域医療に与える影響が浮き彫りになりました。当院だけではなく、様々な施設との連携を重視した活動を行っていきたいと思います。

がん薬物療法看護認定看護師
多賀 亜子

私は、現在当院の外来化学療法室を中心に活動しています。外来化学療法室では、専門的知識に基づいた投与管理をおこなっています。また、患者さんやご家族が、安全に安心してがん薬物療法を受けられるように、外来治療前のオリエンテーションや副作用の症状マネジメントをおこない、医師や薬剤師、栄養士などと連携をとりながら患者さんの支援をおこなっています。心掛けていることは、その人らしい生活を続けながら治療に向き合っていけるように支援することです。今後は、外来化学療法室だけでなく当院スタッフのがん薬物療法看護の質の向上に向けた教育にも力を入れていきたいと思います。

皮膚・排泄ケア認定看護師
大西 千代

皮膚・排泄ケア分野は、ストーマケアから始まり褥瘡などの創傷ケア、失禁ケアに発展してきました。この3領域に共通するのは「スキンケア」で、皮膚の健康維持促進と障害予防が目的となります。現在、私は褥瘡管理者として活動しており、褥瘡やスキンーテア、失禁関連皮膚障害など院内の発生状況を収集して、予防ケア、治療ケアを通してスタッフへのケア教育を行っています。また、ストーマケアの根底にあるのは排泄ケアです。排泄は人としての尊厳に関わるものです。入院中はストーマ造設後のセルフケア指導だけでなく、尊厳を保ち生きる意欲を持っていただけるよう取り組んでいます。また、退院後は一生涯を通して安寧に過ごしていただけるようストーマ外来を開設し相談の場を提供しています。

皮膚・排泄ケア認定看護師
近藤 美樹

皮膚・排泄ケア分野には、創傷ケア、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)ケア、失禁ケアの3分野があります。創傷ケア分野では、褥瘡や医療機器関連圧迫褥瘡、スキン-テアなどの発生予防や発生時の創傷処置などの対応や、スタッフへのケア指導を行っています。また週1回、褥瘡対策チームで褥瘡回診を行っています。ストーマケア分野では、術前からストーマに対する不安を軽減できるように関わり、入院中は病棟看護師と協働して装具の選択やケアの方法、日常生活の指導を行っています。退院後はストーマ外来で継続的に支援しています。失禁ケアの分野では、排尿ケアチームを立ち上げ、週1回カンファレンスを行い排尿自立や排尿ケアに取り組んでいます。 患者さんにとって最適なケアを多職種スタッフと協働して提供していきたいと思います。 皮膚障害など院内の発生状況を収集して、予防ケア、治療ケアを通してスタッフへのケア教育を行っています。また、ストーマケアの根底にあるのは排泄ケアです。排泄は人としての尊厳に関わるものです。入院中はストーマ造設後のセルフケア指導だけでなく、尊厳を保ち生きる意欲を持っていただけるよう取り組んでいます。また、退院後は一生涯を通して安寧に過ごしていただけるようストーマ外来を開設し相談の場を提供しています。

クリティカルケア認定看護師
村上 千亜紀

救急に携わる看護師は、予測性・準備性・即応性が大事だと言われます。事前の患者の情報からどういう状態が予測されるか、どんな疾患が予測されるか、それによってどんな処置がなされ、どんな準備が必要か考え、常に緊急度・重症度を考慮して迅速に対応しなければなりません。現在私は、救急看護の質向上に向けて、院内での急変対応や救急外来の整備などを行い、院外では、新人研修や再就職支援、ファーストエイドコースの運営などに力を注いでいます。また、急性期領域の終末期医療のありかたについても思うところもあり、地域全体での取り組みができれば良いと思っています。地域の救急医療の質向上に貢献できるよう、日々頑張っています。

クリティカルケア認定看護師
恒吉 亮徳

救急看護と集中ケアが統合され、2021年からクリティカルケアとして認定開始されました。 クリティカルケア分野において、多職種と協働しチーム医療のキーパーソンとしての役割や、他病棟スタッフからコンサルテーションなど中規模病院だからこそ風通しがよく認定活動のしやすさを実感しています。予期しない心肺停止や集中治療室入室の減少につながるよう、当院でのRRS(院内迅速対応システム)導入に関わっています。一般病棟でもカンファレンス参加や実務でのスタッフとのコミュニケーションをとり、自分だけでなく病院全体の看護の質の高上に一役担えるよう活動しています。

集中ケア認定看護師
水本 あゆみ

平成25年7月より、集中ケア認定看護師となりました。私が集中ケア認定看護師を目指したきっかけは、当院で心臓血管外科が開設され、自分の知識・技術不足を痛感し、より集中ケアに関する知識、技術を身につけたいと考えたことでした。現在、周りのスタッフに支えられ認定看護師として活動しています。重症な患者さん、ご家族に寄り添う看護を提供し苦痛を最小限にできるよう、人工呼吸器の早期離脱や、早期離床など集中治療領域の看護の水準を向上していきたいと考えています。よろしくお願いします。

摂食・嚥下障害看護認定看護師
日向 美樹

"口から食べること"は生命を育むだけでなく、生活の潤いや喜びにもつながります。しかし、加齢や薬の副作用・疾病などによって摂食嚥下障害になると、状況によっては「窒息」や「誤嚥」を引き起こし、命にかかわる事態に陥る可能性があります。また、食べる楽しみを失うという生活の質(QOL)を低下させる危険性もあります。専門的な知識を用いてリスク管理し、適切な食事形態や摂取環境を提供することで、患者さんが安心・安全に過ごせるよう活動していきたいと考えています。また、退院後の生活についても考慮し、患者さんやご家族の思いに寄り添いながら、個々に合わせた食事や栄養摂取のスタイルを確立していきたいと考えています