徐脈性不整脈とは
心拍数は、血圧などと同じように健康状態を知るための重要な情報です。成人の標準的な心拍数は60~100回/分ですが、心拍数が50回/分以下の不整脈を徐脈性不整脈、100回/分以上を頻脈性不整脈と呼びます。極端な徐脈や頻拍では、心臓が十分に血液を送り出すことができず、意識消失発作をおこしたり、心不全に至ることがあります。
主な症状
- 動悸、胸部不快感
- 労作時の息切れ、めまい
- 眼前暗黒感、気を失う(失神)
徐脈の原因となる主な疾患
- 洞不全症候群
- 房室ブロック
治療
- 薬物治療
徐脈性不整脈に対する薬物治療は効果が限定的です。有効性の高い薬剤はほとんどありません。 - ペースメーカー治療
ペースメーカーは、小さな機械を胸の皮膚の下に入れ、心臓に電気の刺激を送って心拍数を整える装置です。
手術は通常、局所麻酔で2時間ほどで終わります。
手術のあとも、ほとんどの方が普段どおりの生活に戻ることができます。装置の働きを確認するために、定期的な診察を受けていただきます。当院では、経験豊富な医師が安全で安心できるペースメーカー治療を行っています。
<リードレスペースメーカーについて>
近年は「リードレスペースメーカー」という、さらに小型で体への負担が少ない新しいタイプのペースメーカーも登場しています。これは、胸に機械を入れる代わりに、心臓の中(右心室)に直接小さな装置を留置する方法です。
リード(電線)がないため、感染や断線のリスクが少なく、傷口も小さく済みます。
特に、従来のペースメーカーが難しい方や、できるだけ体に負担をかけたくない方に適しています。
当院では、従来型・リードレス型の両方のペースメーカー治療に対応し、患者さんの病状や全身状態を考えて一人一人に最適な方法を提案しています。
当院の特徴
- 当院では、循環器内科と放射線科が連携し、患者さま一人一人に合わせた安全で質の高い治療を行っています。
- 原因不明の失神に対しては、ヘッドアップチルト試験、植え込み型ループレコーダー、遺伝子検査(大学病院に紹介)など、患者さんごとに必要な検査を組み合わせて診断をおこなっています。
- 遠隔モニタリングで、きめ細やかな診療を行っています。
- ペースメーカー埋め込み治療の入院期間は約1~2週間です。
診療実績
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|---|---|
| ペースメーカー(新規) | 60 | 53 | 53 | 52 | 45 |
| ペースメーカー(リードレス) | 2 | 1 | 17 | 18 | 19 |
