心不全とは?
心臓は全身に血液を送り出す「ポンプ」のような役割をしています。しかし、心臓がうまく働かないと、体全体に十分な血液を送ることができなくなり、体内の臓器で血液のうっ滞や酸欠状態がおこります。この状態が「心不全」です。心不全が進行すると、動悸や息苦しさ、むくみなどの症状が現れ、重症になると、安静にしていても息苦しさが続きます。最終的には命に関わることもあります。

心不全の特徴
心不全は、様々な病気や状態が原因で引き起こされることがあります。
主な原因は次の通りです
- 虚血性心疾患(心臓への血液供給不足)
- 弁膜症(心臓の弁がうまく閉じない)
- 不整脈(心臓のリズムが乱れる)
- 腎臓病や生活習慣病(糖尿病や高血圧など)
また、心不全は高齢者に多く見られる病気で、繰り返し入退院を繰り返しながら、心臓の働きが弱くなり、体力も低下していきます。

心不全の治療
心不全の治療は、主に薬で行われます。患者さん一人一人に合わせて、最適な薬を処方します。もし、薬だけでは十分な治療ができない場合、両心室ペーシング(心臓再同期療法)という治療法を検討することもあります。これは、特別な機器を体内に植え込んで、心臓の働きを改善する治療です。
心サルコイドーシス、心アミロイドーシス、肥大型心筋症など心不全の原因となる特殊な心筋症の治療も行っています。
再入院予防への取り組み
心不全は、入院と退院を繰り返すことが多い病気です。再入院のたびに心機能や体力が低下し、回復が難しくなることがあります。そのため、再入院を防ぐための対策がとても重要です。
再入院の原因は、心臓の問題だけでなく、患者さんの生活習慣や環境にも関わっています。そのため、毎週火曜日に「心不全多職種カンファレンス」を開催し、医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士など、7つの職種が協力して、再入院のリスクが高い患者さんに対する最適な治療方法を考えます。
また、退院後は早期に心不全の悪化に気づくことが再入院予防につながります。そのため、患者さんには「レインボー手帳」という再発予防手帳を配布し、体重や血圧、脈拍などを記録していただくよう推奨しています。この手帳を使って、自宅での健康管理をサポートし、かかりつけ医や調剤薬局の薬剤師、訪問看護師と連携して、地域で再入院を防ぐ取り組みを進めています。
専門スタッフ
心不全慢性心不全認定看護師 1名
心不全療養指導士 5名(薬剤師)
心臓リハビリテーション指導士 7名(医師、理学療法士、看護師、健康運動指導士、栄養士)
当院の特徴
- 当院は心不全入院の受け入れを積極的に行い、軽症心不全から両室ペーシングや除細動器を埋め込む必要のある重症心不全まで幅広く診療しています。
- 心不全の入院期間は約2週間です。


